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2007年04月16日Mon [10:32] サウジアラビア | 本・雑誌 |本の紹介  

恋するサウジ 

恋するサウジ―アラビア最近生活事情 恋するサウジ―アラビア最近生活事情
郡司 みさお (2006/11)
角川学芸出版

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久しぶりのサウジものだけど、「駐妻による駐妻のための駐妻の本」といった感じ。こうした本は、昔はよくあったのだが、海外駐在の大衆化と情報化時代の到来によって淘汰されてきたのだが、サウジという国の特殊性はまだまだこの手の本を必要としているのだろうか。たしかに「北朝鮮以外はどこでも行けるよ」のパスポートの時代でも、日本人に対する(だけではないが)観光ビザを頑として出さなかったのがこの国で、世界スタンプラリーの連中も、バンコク発ヨーロッパ行きのサウジ航空でトランジットしたことにより、訪問国に加えるなんて涙ぐましい努力をしてたりしたもんだ。後にグループツアーなら行ける様になって、早速、「ツアーなら行けるサウジアラビア 」なんて本が出たのだが、どうも去年から個人旅行もほぼ自由化(相変わらず一人旅の女性には敷居が高い様だが)されたとのことで、前出の本に続いて、これも広報代わりの本という役目を担っている様だ。著者は元駐妻で、インテリアデザインが本職でエッセイも書くという人らしい。サウジアラコムの招待で取材旅行したそうだが、オススメレストランとかホテルを電話番号と★評価つきで羅列するという、観光振興としては、あまり期待に沿えた感じではなく、やはり昔とったナントカで、駐妻テクニックの伝授に重心が傾いてしまっている。さすがにパスポート申請からは始めないが、電話局や郵便局に転居届けを出しなさいとかから、荷物の整理、お土産リストまで、この辺も懐かしい香りのする海外本だ。それにしても、サウジの、これまでと180度転換した観光化政策は、石油の枯渇を見越してというより、ますます深刻化するサウジ人失業問題が影響しているのだろう。たしかに国を宣伝する観光産業は、あらゆる分野の労働を外国人に丸投げしていたサウジ人が誇りをもって仕事できる数少ない分野なのかもしれない。

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