博論もの。元々ゲイカルチャーに興味があって入ったそうだが、本人の自己認識に関しては書いていない。運動調ではないが、アカデミアのリベラル基準に則している。アメリカでこの問題が政治イシューとして大きくなるのは反対運動もアクティブであるからであって、その背景にキリスト教があることは言うまでもない。日本では完全に少数者の権利問題であり、反対も賛成も別世界の話といった反応が多いかと思う。自然の摂理としては間違っている様に思えるが、それが神の意志に反しているから違法だということにはならない。LGBTQとかフェミもそうだけど、基本、反対者という敵を作って、正義の抵抗という形をとらないと運動として認識されないという致命的欠点があるので、どうしても政治に利用されてしまう。アメリカの様に神の正義と普遍的人権の正義みたいな神学論争にならない以上、国を二分するような盛り上がりにはならないのだが、夫婦別姓の方だと旧守派という打倒すべき敵があるのでやりやすいか。そんなことを思っていたら、早速共産党が落とすべき議員のリストを作って公開した。こういう足を引っ張る政治屋があるから、伝統は安泰ではあるのだが、二大政党制だと分断になっていたかもしれんね。


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