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2020年09月20日Sun [21:06] レバノン  

レバノンから来た能楽師の妻 



岩波新書っぽくないものだけど、石黒マリーローズの妹なのか。世間的にはこちらの梅若猶彦の妻の方が有名なのだろうか。海外向けに書かれたものの翻訳かと思ったのだが、岩波が本にしてくれたということの様だ。なぜ日本に来て、日本人と結婚したのかという外国人が一番気になる点にまず答えるのだが、それは姉が石黒マリーローズだったというところに収斂されるか。レバノン内戦という背景は大きいけど、旦那との出会いも神戸のインタ校の同級生とのことだし、時代的にも出身国的にも日本趣味の変わりもんであった訳ではない。それで旦那の女関係を匂わせる男尊女卑とか、日本の学校の集団主義といった西欧人(中東人ではない)が好きそうなエスニックネタになったりもするのだが、能楽などもそうしたアプローチだとオリエンタリズム感を満足させられるだろう。一家はイギリスに移り住み、そこで子どもも夫婦も解放感を味わうので満点である。カトリックという要素も大きいのだが、旦那も元々、カトリックみたいで、伝統的な能楽師がクリスチャンというギャップはギャップ感もあって、受け入れやすかったのかもしれん。後半は母親の介護呼び寄せなどもあって、日本人向けの読みものみたいになっている。別にフォローを入れた訳ではないが、日本の医療体制に関しては賛辞しか送れないだろうね。

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