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2020年08月06日Thu [03:43] ドイツ  

右翼ポピュリズムに抗する市民性教育



論集。タイトルから分かる通り、日本はドイツに学んで謝罪しろ系の明石ものだが、10人超400頁超なので、書き手よって温度差はある。近藤孝弘がこの分野の大家かと思ったのだが、編者は別の二人。選挙年齢引き下げで学校現場は色々と混乱があった様だが、日本で一番の課題とされた中立性の担保はドイツではほとんど問題視されていない様である。東西統一以降、東ドイツの政治教育否定が担保されているという事情もあろうが、教組(左右問わず)のイデオロギー色は薄く、教員個々の裁量、州単位の独立性などが多様性を担保しているということなのだろうか。ただ、日本の教育は中立性ではなく、権力への忠誠性を問うものだとしている人もいるので、その辺はどう捉えるかである。権力を教師=左翼ポピュリズムと取るか、国家=右翼ポピュリズムと取るかで違ってくる問題ではある。これはドイツと日本の社会環境的差異を認めるか、認めないかという問題でもあるのだが、日本が直面している課題がドイツと同一のレベルにあるのか、ドイツの様な外国人排斥運動が起こっているのかという点は考慮すべきものかもしれん。日本の右翼ポピュリズムが外国人全体ではなく、ほぼ特定の国に対して向けられている以上、市民性教育ではなく、外交で解決すべき問題かもしれん。

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