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2020年07月11日Sat [16:47] 香港・マカオ  

香港はなぜ戦っているのか 



昔、サンパウロで持っていた「90年代」を福建から来たばかりの子に読まれて、泣き出されてしまったことを思い出した。今の中国の若者は天安門事件の事を知らない、いや知っているといった話はあるが、同時代に海外に出る様な中国人でもその実像はよく知らなかったというのが実情に近い。かといって、「90年代」に書かれた六四の話が事実であったという訳ではないのだが、当時の香港の知識人にとっての天安門事件の意味するところは今の香港の民主化運動に近い熱量があった。現在の運動が香港中心主義を基礎としている以上、六四に対する関心低下は当然なのだが、本土派に限らず、六四も所詮は外国で起こった話という風になるのも自然ではある。香港人にとって、六四も保釣と同じ道を辿ることになるかもしれんが、中共の香港掌握が完結したら、保釣イシューは再生産されるかもしれん。著者は97前に起きた保釣運動に関して、日本領事館が抗議文を受け取った事を評価しているのだが、この場面は私も香港のテレビで視たので覚えている。書記官が出てきて、保釣メンバーと握手して抗議書とともに報道陣に撮影させていたのだが、新華社分社では決してこんな場面は撮れないだろうし、他の国の領事館でこういう対応がされることがあるのかどうかも分からん。不幸にもその後に死者が出たという事情はあったのだが、保釣面々も日本側が救助に当たったことに関して謝意を表したと記憶している。別にそれで香港人の日本に対する印象が良くなった訳でもなく、日本人学校の校門の前に日本国旗を敷いて子どもたちに踏ませようとした嫌がらせもあったのだが、中国の強権と日本の穏便というコントラストは李怡には印象的だった様だ。

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