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2020年01月02日Thu [20:42] 中国  

もう一人の彼女 



李香蘭の真実的な話は没後に幾つか出ていたのかもしれんが、もはや生前から真実もクソもないを地で行っていた人なので、何が明らかになったところで、そんなインパクトはないか。著者が指摘しているのは漢奸裁判が始まる前に帰国しているので、漢奸を疑われる筈もない、よってリューバに救われたという話も作り話。そもそも当時は満洲も朝鮮もパスポート無しで行けたのだから、帰国時に入管でシナ人の名前を使いやがってと説教されたなんてことはあり得ないといった点等々。岩波的には山口淑子がどういう位置づけになるのか分からんが、前者は中国がなぜ李香蘭に帰国を許したかということ、後者は侵略戦争は日本人が中国人に差別意識を持っていたから起こったという「公式見解」に立ったエピソードだったと言えないこともない。主体に関しては前者は国民党、後者は共産党であるのだが、その両者のバランスを取ったとも思える。そうしたバランス感覚は戦後アメリカとソ連との間でも使われるのだが、後のパレスチナの件とかも含めて「真実」などは最初から存在しないというのが「真実」かもしれん。

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