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2019年09月16日Mon [18:57] 台湾  

ポストコロニアル台湾の日本語作家 

ポストコロニアル台湾の日本語作家 黄霊芝の方法
下岡友加
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博論ではなく、日本近代文学から、日本語教師、日本語作家研究という流れの人らしい。中文は台湾に来てからとのことだが、実際、外籍日本語作家研究に外国語は必要かという命題はあろう。黄霊芝は呉建堂の台北歌壇の同人でもあったが、短歌よりも小説、俳句の方に比重があり、こちらは台北俳句会の主宰者。呉濁流も俳句派で、台北俳句会に毎回顔を出していたそうだが、話が長く、結構バトルがあったらしい。こうした日本語族はほぼこの世を去りつつあるが、体制言語である日本語が反体制言語となる中、中文への転向が物理的に可能であった作家がいたからこそ、台湾の日本語文学界が壊滅しなかったという事も言えるのかもしれん。北朝鮮でも将来、帰国者の日本語文学界というものが生まれる可能性はあるか。

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