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2019年09月03日Tue [03:12] キューバ  

外交と移民



博論ものではないのか。剣橋大出版会から出たもののセルフ翻訳とのことだが、原著は博論が元なんかな。キューバ移民をめぐる米国外交政策というテーマだと、日本人研究者がどれだけ割って入れるかということになると思うが、英西文献だけなら負担はそれほどでもないか。露語辺りも必要なのだろうか。米国のキューバ政策が単に反共とか冷戦とか裏庭とかに問題に収斂されないのはキューバ移民票という政治的事情があるからなのだが、現在本国と対立関係にある中国、北朝鮮(韓国)、イランの移民票はキューバ系ほど影響力は無いと言ってよかろう。数的には中国系などはかなりの数があるのだが、キューバ系の様な統一的背景も地域集中もないから、議員をその移民票だけで送り出すことはできない。カストロ暗殺計画などはCIAが何度も画策したと言われているが、キューバ系によるクバーナ機爆発などの一連のテロ行為にワシントンが手を焼いていたという。カーター政権では国交正常化の一歩手前まで来ていたが、キューバ系の世代交代が完了するオバマ政権までその実現が阻まれていた。ここでもキッシンジャーのプラグマティクスが発動されていたのだが、帰化不能移民の送還など移民がカード化してしまっていたことも覗える。

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