FC2ブログ
2019年07月17日Wed [13:11] 中国  

文化大革命五十年 



岩波は前に「文化大革命十年史」を端折って出したことがあって、監訳者の辻康吾が文庫で完全版を再刊したことがあったが、今回は最初から完全版なのだろうか。85歳で意気軒昂かどうか分からんが、文革本も同時代の人が担うケースが減ってきているから、まだ出番はあるか。著者は「毛沢東大躍進秘録」の人で、立場的には反体制派になっているが、元体制派の老人は怖れるものがないから比較的自由ではある。特に老人を弾圧すれば文革の「記憶」も蘇るから、老人が文革を論ずるのは安全ゾーンか。とはいえ、オドロオドロシイ虐殺が書かれている訳ではなく、権力闘争がメインであり、そもそも新華社の上級が実生活で殺し合いを見ることも無かったのかもしれん。周恩来に林彪を推された毛沢東が林彪を呼んで、次の次は張春橋にしようと思っているが、お前はどうかと言ったところ、息子の林立果を後継者にしたかった林彪が抵抗したというくだりは如何にもだけど、この話は裏付けがあるのだろうか。毛沢東は張春橋を林彪の次にしようと思ってはいなかったというが、要するに次の次が決まっていれば何かあったとこに直ぐに首をすげ替えることができ、自分の影響力を保てるということか。鄧小平もその辺の影響力を持っていただろうが、江沢民くらいになると次の次までの影響力はさすがに保てんか。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する