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2019年07月04日Thu [02:13] 東南アジア  

南シナ海問題総論 



「尖閣問題総論」が15社に出版を断われた末、自費出版したという気骨の学者なのだが、今回は中大が持ってくれたのだろうか。たしかに尖閣本は親中と反中に二分されたものしか出ていない様ではあるのだが、学術書として出すにはそう色を打ち出すわけにはいかないし、その類いのものは先行研究として使えないということになる。これは尖閣本ではないのだが、矢吹、村田、岡田らの「研究」は中国の学者の様に立ち位置表明が無い分、「中国の見方」として使えず、史料としては論評に値せずなのかもしれん。その上で、多く使われているのが浦野起央なのだが、中国人学者の言説についても、余計な解釈は加えず、淡々とこれはこうだから違うと指摘している。基本的に中国政府の政策には批判的ではあるのだが、南シナ海や日本海など海域に国名を使うことの問題提起もしている。このタイトルもその延長線上にある様だ。台湾が中華民国に返還されたという言説は間違いであるという指摘は「中華民国」が台湾を統治した事が無かったからではあるのだが、清朝の後継国家という認識を度外視し、日本が中華民国に台湾を割譲したとするのも妙であり、やはり台湾(と澎湖諸島)を放棄したので、中華民国に帰属したというとのが正しいのかな。

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