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2019年04月07日Sun [15:59] 中国  

叛徒と隠士 周作人の一九二〇年代



周作人は未だに漢奸扱いされているという訳ではないのだが、中国国内では日本研究者としての再評価は進んでいるのだろうか。今の日本文化への関心は歴史認識と分離したものならば、そのど真ん中であった周作人は文豪魯迅の弟という以上の評価は未だ難しい部分があるのかもしれん。ただ、留学生などコアな日本研究者にとっては周作人の生き様は興味深いものであろうし、妻の羽太信子に関してに中国では日本より大きな関心が寄せられている様である。生きた時代の犠牲になったといえばそれまでなのだが、周作人は文学と現実を切り離して考えるタイプであり、理想主義に走る革命文学には批判的であった。当時の日本でもプロレタリア文学は全盛であったのだが、そうしたものからは距離を起き、自然主義的なものに惹かれていた様である。逆に頽廃文学にも接近したりているのだが、左翼文学の担い手が頽廃的であったりする表裏一体こそが人間という存在の自然であるのかもしれん。

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