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2019年03月30日Sat [05:22] 中国  

中国ドキュメンタリー映画



表現規制の厳しい国は高度の表現技法が発達する為に名作が生まれるという言説にどれだけ説得力があるのか分からんが、ソ連やイランの映画が世界的評価を受けたのはあくまで劇映画である。中国のドキュメンタリー映画が世界的評価を受けるのはその人材の豊富さもさることながら、劇映画製作の困難といった側面があろう。王兵の劇映画がつまらんかッたのはその題材や脚本がまずかったのではなく、圧倒的現実の描写には劇映画では限度があるということであろう。中国のインデペンデント映画がドキュメンタリー先行だったのはそうした物理的事情なのだが、ドキュメンタリーにより自由さがあるということでもなかろう。表現の自由があるはずの日本のドキュメンタリー映画の多くが政治的メッセージを孕んだものなるのは逆説的であるのだが、政治的メッセージを延々と観せられる映画ほど苦痛なものはない。中国のドキュメンタリーのほとんどが政治と距離を置くのは必然であるのだが、そこに自由があるのかもしれん。

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