去年のNHKで放送されたインパール番組の反響は大きかった様で、遺族のMeToo番組まで作られたのだが、こうして個人の「記憶」が全体の史実として確定されていくのが戦争という歴史なのである。テレビという特性上それはやむを得ないし、NHKは当時も今も主体は異なれどプロパガンダ機関である訳だから、国民の「記憶」を構築させるという役割はある。潮書房光人社や著者はあそういや立場にないので、同じく証言を使ったとしても、あくまで検証という形になるのだが、年月と戦死者の数によって限定される証言が失われた証言以上の重みを持つのかどうかということも考えたい。


Trackbacks.
-
*インパール作戦悲劇の構図 * のトラックバックURLはこちら
- http://neto.blog10.fc2.com/tb.php/17961-0ae927cd