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2019年01月12日Sat [04:32] スペイン  

カタルーニャでいま起きていること

カタルーニャでいま起きていることー古くて新しい、独立をめぐる葛藤
エドゥアルド・メンドサ
明石書店 (2018-12-06)
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バルセロナ出身の小説家だそうだが、作品は全てカスティーリャ語というから、この本もそうなのだろう。訳者は東京外大学長。亀山郁夫の跡を襲ったのだが、スペイン語プロパーの学長は初めてか。ロシア語と中国語は二人づついる。カタルーニャ独立は沖縄との同列化やスペイン内戦の共和国側の遺伝子があるので、左翼は好意的みたいだが、著者も訳者もそうした見方という訳でもない。明石の意図は分からんが、カタルーニャ独立で顕在化しそうな問題は非カタルーニャ系スペイン人の境遇よりも外国人の境遇ではなかろうか。教育のカタルーニャ語に一番抵抗感が強いのが移民系という話も聞くが、元々スペイン語を母語だった中南米系以外の移民はカスティーリャ語とカタルーニャ語の2つを学ぶ必要があり、カタルーニャ語取得のメリットがスペイン語に比べて劣るという現状をも受け止め無くてはならない。カタルーニャ民族政権がカタルーニャ第一主義を徹底すれば、移民排斥に向かうのは必然である。既に民族主義者は独立を危惧する人たちをファシスト呼ばわりしているとのことだが、場合によっては韓国で左翼政権になって起こった「親日狩り」の様なことも有り得るか。

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