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2018年10月23日Tue [03:04] 中国  

中国における大アジア主義 



70年代から中国国内で、大アジア主義の研究をしていた人なのか。20年前にも同テーマの本を出している様だが、これは既出論文のまとめらしい。孫文からアプローチしたとしても、日本の大アジア主義研究となると、どうしても「日本右翼」に触れざるを得ないから、肯定的評価は下しにくい。事実、そうした点には全く触れない論文も中国にはあるのだという。ただ、大アジア主義の時代は近代であるので、当時の評価という視点での史料には事欠かない。対西洋帝国主義という観点から日本との連携が必要であるとする意見はそれなりに説得力があった時代でもあるので、その文脈では大アジア主義も選択肢になり得る。孫文と日本の国士が一致したのもそこであるのだは、その盟主としての日本を認めるかという点で乖離があった訳だ。その構図は現在中国と日本が入れ替わった形で復活しているのだが、当時に中国をアジアの盟主とする議論が無かった訳ではなく、むしろ自明であった。内田良平などは統合を目指したわけで、中国のプレゼンスを認める今の「東アジア共同体」などはそのDNAではある。

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