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2018年07月07日Sat [16:16] 香港・マカオ  

辺境の思想

辺境の思想 日本と香港から考える辺境の思想 日本と香港から考える
福嶋 亮大 張 〓〓

文藝春秋 2018-06-01
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アマゾンはいつもそうなのだが、常用漢字外は非表示になるな。ホンズはカタカナ、ホントは張彧暋と表示されることを確認。しかし、香港中文大は日本サブカル担当みたいな人を昔から確保しているな。相手の人はよく知らんのだが、気鋭の評論家らしい。先程引退表明した著者の「中国化する日本」はそういうことを言いたかったのかと初めて分かったのだが、「中国化」とはすなわち「道徳化された世界」のことで、世の中には唯一正しいモラル・価値体系があるという中華思想や西洋近代思想であると。世を支配しようといる「正義」に日本人が違和感を抱くのはそうした全体主義に対する抵抗であるのだろう。張彧暋はそうした辺境の考えを香港人と日本人は共有していて、台頭してきた香港の「本土派」について、分かりやすい説明をしているのだが、相手方が香港人=ブルース・リーのレベルの人なので全く話が噛合あっていない。辺境の思想なのだから香港というローカルの話をするのが当然だという張彧暋に対して福嶋亮大は話についていけないからグローバルに話を振ろうとしているしているのだが、対談ではなく、往復書簡だから別に話が噛み合う必要はないか。張彧暋は「本土派」の出現は「民主派」に対する失望があると、「民主派」の凋落を説明ししているのだが、この辺の構図は日本の「リベラル」凋落と同じ。「中国化する日本」を私は読み誤ったのかもしれんが。「米国」の価値体系に反対することがドクマとなることもまた「中国化」なのである。

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