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2018年01月14日Sun [04:56] アフリカ  

有資源国の経済学

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中臣 久

日本評論社 2017-09-27
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結構な大著であった。アフリカ全体を網羅しているのだから、当然そうなるのだが、有資源国だけを扱っているのではなく、有資源国と無資源国の比較から、大国、小国、地域別、イギリス、フランスなどの旧宗主国との関係、アジアとの関係など多面的なアフリカ経済学が展開されている。ボツワナとマラウイに駐在経験があるそうだが、国土ではそう違いがない両国の差は一人あたりのGNIで顕著であり、それは資源と人口という2つの要因から説明される。マラウイは複数政党制が機能して政権交代も行われる安定国家なのだが、独裁体制を敷く「失敗国家」並みの所得水準に甘んじており、工業国モデルが南アくらいしかないアフリカでは名目GNIを上げるには少人口、有資源(観光資源を含むが条件となってくる。アフリカ経済と言えば、中国という時代になって久しいが、中国の投資も有資源国に偏っており、戦略的、市場狙いは二義的になっている。其の意味では有資源国の経済学がアフリカ経済学であるとも言えるのだが、資源も当然有限であり、市場もまた不安定である。

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