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「朝子」の人か。誰にも頼まれないので、年間ベスト10とかはしないけど、自分的には去年の1冊。院で中国政治からインドに転向したという著者なのだが、何がきっかけだったんだろう。インドの方が競争がなかったのだろうか。昔は英語がダメだから中国にしたという人が多かったけど、最近の院生はそんなことはあるまい。モディの評伝という訳ではないが、経歴に空白の期間があるというのは興味深い。何でも若い頃数年、山の方で修行しながら歩いたというだが、サドゥーではないのか。70年代初頭で仕事もなく、林棲期を早めに済ませたのだろうか。しかし、インド政治はジェットコースターの時期にあるんだな。「世界最大の民主主義国家」とはいえ、国民会議派の一党(ではないが)独裁みたいなイメージがあったのだが、第3党まで転落する日が来るとは。インディラ・ガンディーの非常事態宣言が唯一の民主主義の危機で、それ以外は政治的な民主主義が機能していたことはたしなのだろうけど、民主主義とは程遠い社会があって、それこそ民主主義って何だろうと考えさせられる国であるのだが、中国みたいな拝金主義に陥らないのはそこまで経済機会が行き届いていないのか、宗教や伝統がそれに歯止めをかけているのかよく分からんな。



Re Comments.
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> 「誰にも頼まれないので、年間ベスト10とかはしないけど」とのことですが、
> 年間ベスト10を是非教えて欲しいです。
> ちなみに★5つが最高なんですか?
コメントありがとうございます。
★5つが最高のつもりなのですが、まだ出した覚えはないです。最初の頃は★4も結構出していたのですが、さすがに1万冊を超えてくると、不感症になってきて、★3すら少なくなってしまいました。年間ベスト10も結局、他人がどうのよりも自分の不甲斐なさから良い本を読み切れていないから出せないというのが実際かもしれません。この著者の前著「インド独立の志士・朝子」が、ここ最近で唯一★4だと思います。ただ、私は人文書もエンタメとして読んでおり、★の基準はあくまで自分の好き嫌いですので、評価とかそういう高尚なものではありません。
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