2017年07月14日Fri [05:41] 東アジア  

衛生と近代

衛生と近代:ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会衛生と近代:ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会
永島 剛

法政大学出版局 2017-05-02
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「アジア医療社会史研究会」による論集とのこと。SARSで留学先の上海から急遽帰国したメンバーが報告会を開いたこともあったという。東アジアのパンデミックは香港風邪とか日本脳炎とか名前が残っている歴史があるのだが、ペストが今に至るまで史上最強の恐怖であったろう。香港の「青山公路」は香港でペストを突き止め、客死した青山胤通に由来すると言われているのだが、香港提督がアイルランド人で本国イギリスの中国人隔離策に抵抗があったという背景もあったのか。中医のペスト治療も研究が進んでいたのだが、さすがに効果を上げることは出来ず、西医の成果を一部取り入れたりもしたらしい。ただ、ペストは香港や上海、天津などの外国人との接触が多い地域で発生した訳で、その辺が中国人の西洋医学に対する不信感を助長させたことはあろう。

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