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2017年07月01日Sat [05:10] 中国  

評伝森恪

評伝 森恪 日中対立の焦点評伝 森恪 日中対立の焦点
小山 俊樹

ウェッジ 2017-02-21
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ウェッジはこの辺の日中近代史人物の評伝をシリーズ化しているのか。ただ、選定は著者に任されていたとのこと。森格は政治家のイメージが強いし、開戦前に亡くなっているので、別に悪名を轟かせている訳ではないのだが、中国侵略に関しては野望を抱いていたともされる。そうした一方的見方とは一線を画した評伝ではあるのだが、明治の教育を受けた森格が15年にも及ぶ中国生活で達観したのは日本との乖離である。孫文に大きな支援をした人だが、大アジア主義には傾かず、対列強を踏まえての「用中論」が持論。今でも現実の中国を知ることにより確信する人は多いのだが、当時にあっては一元的な見方こそが精神であった。犬養毅との軋轢も犬養が森格の中国観を受け付けなかったところにある様だが、森は森で犬養の精神を支えていると思っていたのか。戦後まで生きていたらA級戦犯になったのかもしれんが、中国に期待することはしないという点では今の政治家も参考にすべきであろう。

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