2017年05月18日Thu [06:25] ポルトガル  

大航海時代の日本人奴隷

大航海時代の日本人奴隷 (中公叢書)大航海時代の日本人奴隷 (中公叢書)
ルシオ・デ・ソウザ 岡 美穂子

中央公論新社 2017-04-19
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別の著者が2013年に出したのもブックレットみたいなものだったが、これも壮大なテーマにしては170ページくらいしかない。ポルトガル語の原書の抄訳みたいで、訳出されなかった部分が気になる。訳書ではなく、日本人の嫁との共著という形になっているが、実際は別に訳者がいるらしい。著者がポルトガル人で、嫁が日本人ということもあるが、別に告発調ではなく、逆に日本人がポルトガル人の奴隷であったことを認めない日本人研究者を揶揄しているところもある。ただ、日本に来て奴隷商人をしていたのはユダヤ系の改宗ポルトガル人で、日本人信徒と摩擦が生じたとか、何だか「性奴隷を売ったのは朝鮮人業者」みたいな言い分な感じも。新大陸に売ったのもスペイン人といった印象操作もあるが、ポルトガル人が世界に奴隷をばら撒いていたのは確かなこと。ポルトガル語の「モッソ、モッサ」がかつては奴隷の呼称であったとは知らんかったが、スペイン語の「チーナ、チーノ」が現在でも奴隷的響きを孕んでいるのは歴史的要因が大きいか。

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