2017年05月09日Tue [06:20] 中国  

中国のフロンティア

中国のフロンティア――揺れ動く境界から考える (岩波新書)中国のフロンティア――揺れ動く境界から考える (岩波新書)
川島 真

岩波書店 2017-03-23
売り上げランキング : 14030

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


マイルだけで出張経費賄えているんじゃないのかと思うくらい年中飛び回っている人なのだが、マラウィまで出かていたのか。冒頭の「等身大の中国」など無いは天児批判だろうし、莫邦富が中国記事を横から縦にしただけで書いたマラウィの「保定村」を直接確かめに行ったのも、日本の中国スゲー言説も、中国の中国最高言説もどちらも印象論であることには変わりは無いという認識であるからだろう。かといって、どちらも誤っている訳ではない。要は複合的視点が必要であるということだが、マラウィ、ザンビア、東チモール、金門、援蒋ルートと何の脈略も無さそうな調査地点から見えてくるのは中国共産党と中国国民党という存在である。マラウィの中共との国交樹立プロセスには隣国ザンビアの政治動向が関わっていたという点は見過ごせないだろう。なぜマラウィが中華民国を選んだかはそれまた隣国の南アフリカが関係していて、マラウィがアパルトヘイト時代の南アフリカと正式に国交があった国ということも押さえておかなければならない。この当時、台北の本屋で何気なく中国語版のアトラスみたいのを開いてみたら、既に国マニアであった私でも見たこともない国旗や国名が幾つも出てきて何じゃこりゃと思ったことを思い出したが、それらは皆、南アが「独立」させた「ホームランド国」であった。中華民国がそれらの国を承認していたのかは定かではないのだが、モンゴルが独立してない地図を見ようと思ったら、思わぬ発見があったのである。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する