2017年05月08日Mon [05:20] トルコ  

トルコ現代史 

トルコ現代史 - オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書 2415)トルコ現代史 - オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書 2415)
今井 宏平

中央公論新社 2017-01-17
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巷では台湾と並ぶくらいのトップ親日国だと思われている割には、トルコ本は少ないな。自分が読んでいる分だけでも、中国、米国、韓国の順で、トップスリーのうち「反日国」が2つだから、親日より反日の方が人々は興味を持つというのはあるだろう。中公新書でも現代トルコに関しては有名な小島剛一のを含めて3冊だけというから、あまりにもトルコに対して冷淡である。アジ研所属の著者は80後の人で、自分にその役割が廻ってくるとは思っていなかったそうだが、トルコ側でも親日と言っても、日本はやはりマイナー国であることは変わりないようだ。エルトゥールル事件などトルコ人は誰も知らないという言説が保守批判の界隈が流布しているけど、著者はトルコ人の親日の根底にはエルトゥールル号っがあると明言している。日露戦争に関しては何も言及していないので、少なくともエルトゥールル号事件を誰も知らないということはないのだろう。ただ、やはり台湾もそうであるが、トルコもかつての日本ではなく現代の日本の方により親近感があるとは感ずる。西洋化による近代化という出発点は同じであったのだが、トルコと日本はその地政学的位置が大きく異なる。トルコは安定してきた様にも思えるし、不安定であったとも思える。それもトルコをヨーロッパとして捉えるかアジアとして捉えるかの問題なのであろう。

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