2017年04月29日Sat [06:31] ヨーロッパ  

ヨーロッパにおける移民第二世代の学校適応

ヨーロッパにおける移民第二世代の学校適応――スーパー・ダイバーシティへの教育人類学的アプローチヨーロッパにおける移民第二世代の学校適応――スーパー・ダイバーシティへの教育人類学的アプローチ
山本 須美子 斎藤 里美 布川 あゆみ 小山 晶子 見原 礼子 石川 真作 植村 清加 渋谷 努 安達 智史 鈴木 規子

明石書店 2017-01-27
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科研の成果本。代表者はイギリスとオランダの中国移民研究を25年もしてきた人なのだそうだが、全然知らんかった。東洋大におられるのか。清海先生の後釜かな。イギリスには4000人、オランダには2500人規模の文氏宗親会があって、この9割は有名な新界の文氏一族。オランダ人の大学進学率が10%程度とは知らんかったが、中国系は52%だという。オランダでモデル・マイノリティとされるのが中国系なら、フランスのモデル・マイノリティはポルトガル系。ポルトガル系は教育熱心ということはないのだが、フランス語の習得率が高いのは言語的文化的近似性が第一の理由じゃないかな。言語的という面で言えばマグレブ系の方がフランス語の習得率は高いのだろうが、それがモデル・マイノリティに成り得ないのは周知のとおり。第一世代と第三世代に比べて第二世代が差別を感じる割合が多いのは必然であろう。移民を受け入れる場合、第二世代の危機まで考慮せず、ただ人権問題に収斂してしまえば、次の世代に問題を繰り越すことになる。

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