2017年04月11日Tue [05:40] アフリカ  

あやつられる難民

あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで (ちくま新書 1240)あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで (ちくま新書 1240)
米川 正子

筑摩書房 2017-02-06
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元UNHCR職員で、創成社新書のコンゴ本を書いた人か。難民とどう向き合うかはトランプ大統領や英国EU離脱を持ち出すまでも無く、今や世界の運命を決める選択としても過言ではないのだが、難民は迫害から逃れた人たちだから救済の対象であるという見方と、難民は経済的事情から政治的迫害を理由とした先進国への移住を求めているとみる見方と二つに分断されている観があるが、いずれも当事者意識が欠けている事には変わりは無い。となると、現場で活動する国連だとかNGOだとか或いはマスコミ関係者といった人たちに当事者意識があるのかというと、そうでもないらしい。国連やNGO職員には難民よりも自身のキャリアアップが理由で働く人が多く、マスコミ関係者含め、ボスの意向で動く存在なのだという。その辺は本国の指示に従う大使館員と変わりは無い。難民に対して当該国の大使館から紹介された通訳を使うというのは本末転倒な話だが、当然、難民はその辺は自己防衛することになる。先日視たフランスのタミル難民の映画でもそういった背景が描かれていたが、難民が本名や国籍を偽っているのか、偽らざるを得ないのかは、それこそ聞き取り側が「忖度」する必要があろう。

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