2017年04月08日Sat [05:20] 米国  

ヒルビリー・エレジー

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たちヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち
J.D.ヴァンス 関根 光宏

光文社 2017-03-15
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原著は去年出てベストセラーという事だが、これもトランプ効果か。所謂レッドネックとかホワイト・トラッシュと呼ばれる人たちの手記はこれまでにもあったのだろうが、「ヒルビリー」という呼び方がポリコレ的になるのかな。先日読んだ黒人のコロンビア大教授の本と荒廃した生い立ちからのし上がったという点では似ているのだが、著者もイェール大のロースクールを出て投資会社社長という人。著者が読んできたアメリカの弱者を扱った本はマイノリティが主人公のものばかりだったそうだが、中西部のスコッツ・アイリッシュ系というマジョリティ白人は弱者の中のサイレント・マジョリティみたいなものか。オバマに共感できなかったのは人種的理由ではなく、その完璧な学歴が理由なのだそうだが、著者が海兵隊のGIビルでオハイオ州立大に進学し、イェールのロースクールに進んでみたら、外国人留学生も黒人もヒスパニックみ皆、両親揃った家庭で、軍隊経験者など誰一人としていなかったとのだとか。指導教授がエイミー・チュアとのことで、アジア系への言及はないが、こうしたヒルビリーにとってアジア系学生は別世界の人たちみたいなものであろう。別にトランプを支持する本ではないのだが、ヒラリーには何の共感も覚えないみたいだし、かといってサンダース支持者にも違和感があるであろう。

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