2017年04月02日Sun [05:40] インド  

現代日印関係入門

現代日印関係入門現代日印関係入門
堀本 武功

東京大学出版会 2017-02-28
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「高度な入門書」という位置づけらしい。インド経済ではなく、日印関係に注目が集まっているとしたら、その多くは中国ファクターであるのだろうが、「敵の敵は味方」的思考ではその本質が見えることはない。対中ODAは政治的には失敗とされるのが一般的であるが、インドに対しては率直に「可愛くない」という声が現場にあるのだとか。つまり、どれだけ援助しての感謝されるどころか、注文を付けられ、選択されるのだという。直近では地下鉄があったし、高速鉄道も事実上の持ち出しになるはずだが、インド側にはそれが日本の援助だという認識はハナからなかろう。その点に於いては中国の上を行っていることは想像に難くないのだが、それが誇り高い国だからなのか、単に日本人は非西洋のアウトカーストだからなのかは分からん。インドが一貫して親日的であったとも思われがちであるが、インドがソ連に傾斜していた時代には日本との関係は薄かったし、ソ連がダメになった後も、日本はインドが期待するような評価を与えなかったということもある。対中利害の一致でインドに接近したのここ最近のことであり、その前は核保有の件で関係がこじれた時期があった。なんだかんだ言っても、中国と違って、インド専門で行こうと思ったら、それなりの覚悟が必要であろう。

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