2017年03月29日Wed [04:38] 東アジア  

安部公房と「日本」

安部公房と「日本」: 植民地/占領経験とナショナリズム (和泉選書)安部公房と「日本」: 植民地/占領経験とナショナリズム (和泉選書)
坂 堅太

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博論もの。文学博論は読みなれていないんだけど、評論の形にするしかないか。安倍公房が日本共産党員であったということは同時代の人たちにとっては周知の話なのだろうが、今の評価だと、川端とか三島といったノーベル賞クラスの文豪であるから、保守的なイメージがあるののかもしれん。大江や村上春樹はサヨクっぽさを利用しているだけだが、安倍公房は米国の入国禁止リストに載っていた人。作品からそんな印象が全く無いのは単に私が「砂の女」程度しか読んでいないからなのだが、映画の監督をした勅使河原宏は元山村工作隊だし、作品の知名度は東側で高い。そうした安倍公房の思想背景は満洲経験、占領下経験といったところに求められるのはたしかなのだろうが、時代は無論、母親の影響も大きかった様だ。

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