2017年03月28日Tue [05:00] 中国  

毛沢東の対日戦犯裁判

毛沢東の対日戦犯裁判 - 中国共産党の思惑と1526名の日本人 (中公新書)毛沢東の対日戦犯裁判 - 中国共産党の思惑と1526名の日本人 (中公新書)
大澤 武司

中央公論新社 2016-11-16
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やはりアマゾンでは低評価か。ある意味南京よりも、ずっと中共宣伝色が強いテーマだから、幾ら学術研究成果だと言っても、その批判からは逃れられないか。中共しかない一次史料に依拠するのは仕方ないのだろうが、著者は親族がコアな親中共系の戦犯組で、「撫順の奇跡を受け継ぐ会」にも参加しているらしい。それが手段なのか、思想なのかは分からんが、少なくとも、そこに中国共産党の正当性は認めているのだろう。学者として「奇跡」を言うのは抵抗があるらしいが、それでは「洗脳」であるかと言うと、そうではないという認識の様だ。史料も証言もあるので、それが「寛大な措置」で、「思想改造」により犯罪人が真人間に生まれ変わったという事を立証することには異議は無い。著者としてもそれは中国共産党を賞賛したり、日本軍国主義を断罪つもりはなかろう。台湾での生活経験もある人らしいが、台湾で日本時代を賞賛する証言があり、史料がある。中国にとってそれは「奇跡」ではなく、「洗脳」であろう。台湾人が日本人に対してどの様に語るかを意識しているのと同様に、日中友好運動全盛時代にその担い手が何を意識していたかという事は考えてもる必要がある。

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