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2006年06月07日Wed [12:35] ドイツ | 本・雑誌 |読書メモ  

ドイツ人がみた日本

ドイツ人がみた日本―ドイツ人の日本観形成に関する史的研究
中埜 芳之
三修社 (2005/04)
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なんとも分かりやすいタイトルだが、全くそのままの内容。著者はこのテーマが専門の人らしく、その研究の集大成ではあるのだが、それほど論文論文していないので、わりと読み易かった。こういう本は日本では一ジャンルとして定着しているのだが、そうなると逆に日本人がみたドイツ人というテーマで研究しているドイツ人がいるのだろうか。その答えは日本人のドイツ研究者が約2500人、ドイツ人の日本研究者は約50人という数字から推測できるのだが、この本を読む限り、ドイツの様な国でもマトモな日本研究が形成されたのが90年代以降という対独研究不均衡の構造は未だ続いているらしい。もっとも日本においてもかつてアカデミズムの第一言語であったドイツ語の凋落は目を覆うばかりだし、ドイツでも「ジャパンクール」は日々増殖しているらしいので、徐々にその不均衡は是正に向かいつつあるとか。そんなかんなで、ドイツ人が興味を持った日本を眺めていくと、どの時代もやっぱりオンナである。ドイツ人はムッツリスケベっぽいイメージがあるが、伝統的にアジアではこの方面で大暴れしている。意外と国では保守的なのかな。まあそれはそれとして、ドイツと日本が一番接近した戦中の記述があまりないのは不可解。たしかにナチスの人種論と日本は相容れるものではなかったが、そうした表面上の差異を超えた交流が生まれたのも事実だろう。この辺については3年くらい前に集英社新書からナイスなのが出てるから、興味がある向きはチェックしてくれ。

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