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2006年06月05日Mon [23:20] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

中国、なんですかそれは?

中国、なんですかそれは?
小田 空
旅行人 (2005/11)


旅行人に連載されていたものらしいが、編集長のスタイルと全く同じで、グレゴリ青山の様な個性もキレもない。高級化路線に転じた旅行人には合わなそうだが、グレゴリも失敗している転向についていけるのだろうか。まあ、そんなことは余計なお世話だが、どうもトシをとると、こういうモノは素直に楽しめなくなる。ターゲット的には中国をちょっと知る「そうそう!それある!」と思える人たちだろうし、それは全国に300万人くらいはいるんだろうけど、何だかアナクロな中国アプローチを感じさせないでもない。80年代の中国を知るものは、こうした「カルチャーギャップ」を嬉々として語る人たちが大勢いたことを記憶しているが、どうなんだろう、現在ではもっと「まなざし」も多様化しているのではなかろうか。一人称が自分の名字呼び捨てなのも時代を感じさせるけど、そこに現れているように、主人公はあくまでも自分というのもちょっと滅入る。中国をマイナスに評価しないということを命題にしている様だが、登場する中国人が顔の見えない人たちであれば評価のしようがない。グレゴリや浜井幸子はその点、ネタ提供者に対する愛情も敬意も感じるのだが、ここでは本当にただのネタにしか過ぎない。

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