2017年03月10日Fri [06:33] 米国  

世界と僕のあいだに

世界と僕のあいだに世界と僕のあいだに
タナハシ・コーツ Ta-Nehisi Coates 池田 年穂

慶應義塾大学出版会 2017-02-07
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全米図書賞、全米批評家賞、ピューリッツアー賞のファイナリストというのは2.5冠みたいなものなのか。昔、つかこうへいが出したみたいなマイノリティの父から息子へみたいなものなのだろうが、つかのより難解である。写真を見ると息子は幼児みたいだが、この本にピンとくるのは何年後であろう。解説でも賞が与えれながら、分かりにくいという批評家の声があることを伝えているのだが、おそらく白人が多数を占める選考者もしくは読者がこの本を評価したとしたらポリコレ的作用があったことは否定できない。危険な世界で育ちながらも、教育を受けて、覚醒する辺りは先週読んだ黒人神経学者の本と似ているのだが、白人にアピールするものだとしたら、こちらが徹底的に拘っているのは黒人性である。著者かたしてみれば白人と結婚したコロンビア大の黒人教授なって、白人にふりをする黒人に過ぎないのだろうが、アメリカの現実を考えると、黒人と白人の融和などというのは机上の空論に過ぎないことはたしかである。

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