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歴史を実証主義の見地で捉えると、これは成立しない世界史なのだろうが、童貞は日本的に意味のある概念であるので、偉人とセックスの相関性の研究は成立する。女性も数人混じっている。数的にも処女の偉人の方が多いと思われるが、「処女の世界史」は童貞に比べて成立しにくいところはあるか。誰でも思いつくのが宮沢賢治であろうが、宮沢の様に童貞であることに意味を見出している人は世界にはいない様である。スタインとヘディンが共にリストアップされているのは意外だったが、冒険家にはストイックな面が求められることはあるだろう。ただ、妄想を共にする時間が長いことはたしかで、性欲がエネルギーになるのは戦場の兵士と同じである。河口慧海は宗教的背景があったが、諜報活動が目的であった西川一三が一度も正体がバレなかったのは、女体には一度も触れなかったからだと、西川は後年語っている。それ以前に童貞であったのかは分からんし、盛岡で理美容用品の卸をしたいたという戦後に結婚したのかもしれんが、007とかゾルゲ事件の人たちの様にスパイがセックスばかりしているのが腑に落ちなかったので、妙に印象に残っている。


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