2017年03月09日Thu [05:35] 中国  

明治・大正の日本論・中国論 

明治・大正の日本論・中国論: 比較文化学的研究明治・大正の日本論・中国論: 比較文化学的研究
藤田 昌志

勉誠出版 2016-10-31
売り上げランキング : 952201

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


定説では日清戦争の結果、日本人は中国人を蔑視する様になり、それがその後の大陸侵略に繋がり、戦後は一時期好転したが、天安門事件以降再び中国を異質なものと認識する様になり、貧乏な国というイメージが根付いて、現在でも日本人は中国人を蔑視しているといったところなのだろうが、日本と中国の関係性を考えれば、そんな類型的な捉え方自体が誤解の元である様な気がしないでもない。ただ、漢文世代が日清戦争を転機に近代化の物差しで測るようになり、それまで中国に抱いていた観念が180度転換してしまったことはあるだろうし、自分もギリギリ入るが、中国共産党に意義を認めていた世代が六四で180度転換してしまったという2点には共通点があるか。福沢諭吉や内村鑑三、或いは漱石もそうかもしれんが、西洋の洗礼と東洋の失望がセットになった思想構造はある意味単純なのかもしれん。一方、内藤湖南や北一輝といった人たちは西洋の衝撃を東洋で対抗しようとした人たちで、中国を理解できるのはこっちの思想構造なのだろう。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する