2017年02月27日Mon [03:23] スペイン  

現代スペインの諸相

現代スペインの諸相――多民族国家への射程と相克現代スペインの諸相――多民族国家への射程と相克
牛島 万

明石書店 2016-12-31
売り上げランキング : 516796

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


明石だけど、「現代スペインの知るための」が出るまでのウォーミングアップみたいなものかな。「アンダルシア、ガリシアなど地域編の知るためのに参加したメンバーや、丸善系の「スペイン文化読本」執筆人など。大御所の川成洋は一執筆者か。「カストロとフランコ」の人も入っているな。この手のテキストだと、通常は本文硬めで、コラムで息抜きというのが定石なのだが、この本は逆で、本文柔らかめで、コラムは全部哲学担当の一人が書いている。エクアドルのクエンカで日本語教師をした人らしいのだが、青年隊だったのかな。オルテガ・イ・ガセーとかフランス現代思想、マイモニデス。よく分からんかった。本編で興味深いのはカタルーニャのだが、カタルーニャ語の話者は86年に65%、書くことができるのは32%だったものが、07年に81%、65%まで押し上げ、それから再び減少に転じているのだという。これは移民の関係らしいが、カタルーニャ人でもフランコ世代では第一言語がカスティーリャ語の人が大勢おり、移民はカタルーニャ語より、「スペイン語」というのが第一選択となる。ルーマニア人はスペイン全土に100万人近くいるそうだが、移民二世がカタルーニャ・ナショナリズムとどう折り合いをつけていくのかは気になる。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する