2017年02月25日Sat [07:05] 中国  

バーバリアン・レンズ

バーバリアン・レンズ: 中国における西洋廃墟の写真史バーバリアン・レンズ: 中国における西洋廃墟の写真史
レジーヌ ティリエ R´egine Thiriez

国書刊行会 2016-11-24
売り上げランキング : 1054408

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


1998年原著なのか。円明園は私が初めて行った時はまだ放置された廃墟の雰囲気があったのだが、最近はどうなんだろう。やはり観光地化しているのだろうか。元が元だけに中共史観では抗日関係と違って、愛国基地化する訳にはいかんのだろうが、代わりに愛国対象となったのが例の動物像。中野美代子先生が解説を書いているのだが、あの像はレプリカに過ぎないのに、中国政府の言い分をそのまま報道するメディアを叱っている。39億円で落札してそれを払わなかった中国人が如何に馬鹿げた「愛国行為」であったかという見方が大勢であったと思われるが、あれは偽物オークションに浮かれる人たちへの一撃だったのか。野蛮と文明の二極論は中国では今も健在なのだが、西洋を文明と位置づけると、必然的に中国が野蛮になってしまうので、中国を文明として世界に位置づけさせる渇望の表れなのだろう。廃墟とされた中国の西洋建築はある種のメモリアルである。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する