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2006年05月28日Sun [01:11] アフリカ | 本・雑誌 |読書メモ  

砂漠を旅する

砂漠を旅する―サハラの世界へ
加藤 智津子
八坂書房 (2005/11)


著者は写真家で、エッセイストとのこと。最初はなんだか文学少女が書いたような文だなあと思ったが。著者は妙齢の方であった。その旅行記にはクサさが残るが、後半はコラム形式で、それなりに読める。サハラに通っている人らしいが、どうもそれは「観光サハラ」の枠は出ないものであるらしい。まあ女性一人で下手に旅行できない地域であることはたしかなのだが、著者的にもそれは気にしている様で、「私は多くはないが安いホテルに泊まったことがある」と、プチ自慢が入ったり、上温湯隆について触れたりもしている。そして「歯科助手」としてNGOに参加し、モーリタニアの村々を廻ったことは、著者にとって「普段と違う」特別な体験になったとのこと。最後に「旅先でカナダ人やオーストラリア人と偽らなくてもすみ国から旅行に出かけられることを感謝したい」という一文があるが、これはアメリカ人のことを揶揄しているのか?かつてのアフリカなら、これは南アフリカ白人の旅行者のことだと真っ先に思い浮んだものだったし、最近めっきり少なくなったが、日本の露天でヤクザと組んで酔っ払いに怪しげなアクセサリーを売り付けるイスラエル人なんかも当てはまる。それにしても安保理常任五か国の人たちが好かれているという国を私は一つも知らない。その例外があるとしたら、我が国だろうが、そんな鼻つまみ国家の仲間に入るより、第三世界の立場に立って連中から特権を取り上げる方向に向かうのが、正しい道であろう。それが実現すれば、北アフリカに行って、テロされることも、シノワー!とガキにバカにされることもなくなるのではと甘い見方を少々。

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