2017年02月22日Wed [05:47] ヨーロッパ  

欧州航路の文化誌

欧州航路の文化誌: 寄港地を読み解く欧州航路の文化誌: 寄港地を読み解く
橋本 順光 鈴木 禎宏

青弓社 2017-01-27
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論集。日本比較文学会というところらしい。名称だけみると、結構規模が大きそうだが、書籍化には苦労したとのこと。戦前の或いは欧州へは船旅が基本であった時代における「洋行文学」は各地に寄航するので、必然的世界漫遊記となるのだが、その寄港地のほとんどが事実上のイギリス植民地であるという。サイゴンとかマニラに寄航すればそうではないのだろうが、香港、シンガポール、コロンボ、スエズ、マルセイユというのがコースか。当時はそれらの地名が異国情緒漂うパーツとして文学上に機能していた。金子光晴は回り道しすぎだが、ゴールはパリで、欧州航路の線上ではある。スエズは当時のポート・サイードに日本領事館があったそうだが、ほとんどの日本人旅行者を世話したという現地で成功した日本商会の経営者がいたそうだ。この人に関しては前に何かで読んだ記憶があるが、評伝は一冊も出ていないとのことで、この執筆者がチャレンジするのだろう。

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