2017年02月18日Sat [05:35] 韓国  

引揚げ文学論序説

引揚げ文学論序説: 新たなポストコロニアルへ引揚げ文学論序説: 新たなポストコロニアルへ
朴 裕河

人文書院 2016-11-30
売り上げランキング : 55169

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


最近は完全に別方面で知られているが、元々は日本近現代文学、思想の研究者。久しぶりというか、日本語での専門書は初めてなのか。引き揚げ文学論は韓国で慰安婦ほどタブーではないのかもしれんが、何年か前の「竹林はるか遠く」のバッシングがあって、著者はそれに応じたシンポを行ったみたいだが、作品自体には批判的らしい。慰安婦も旭日旗もそうだが、一度レッテルを貼ったら、もう勝つか負けるかしかないので、検証など無意味にされてしまうのだが、そうすると、現代日本文学に多大な影響を与えた引き揚げ文学が否定されることになる。著者自身もそうしたジレンマに苦しんだ時期があったそうだが、文学の創造性は非日常の体験から生まれるものであり、その背景を断罪しては始まらない。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する