2017年01月05日Thu [05:29] ポルトガル  

ポルトガル震災と独裁、そして近代へ

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市之瀬 敦

現代書館 2016-04-07
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「ポルトガルってまだあるんですか?」と言われたというのはさすがにネタっぽいが、サッカー好き以外は現代ではなく、過去の国といったイメージが強いのかもしれん。上智みたいなイエズス会大学でもポ語科はブラジルが標準みたいだから、市之瀬さんは孤軍奮闘の傍ら、脱ブラジル非ポルトガルとしてのポルトガル語世界啓蒙に力を入れてきた。そんな中、大震災復興モデルとしてポルトガルが注目される様になったので、チャンスとばかり、大作を仕上げた。とはいえ、復興モデルは否定している上、現代史、それもフリーメイソンの視点でという掟破り。メイソンが絡むと途端に陰謀論になってしまうのだが、元NHKの松永アナが幼少期を過ごした頃のリスボンはスパイのメッカだったらしいし、そういう話はポルトガル人は大好きな様。サラザールの長期独裁政権の陰にはメイソンがと思いきや、対抗馬の共産党や現在も健在らしいマリオ・ソアレスがそうなのだという。サッカー本も一冊出しているのだが、ここでもサッカー話に熱くなっている。その辺がポルトガルに馴染める要素なのかもしれん。ブラジルは無論、隣のスペインと比べても、あまり居心地が良いとはいえん。この国での日本のイメージは現代ではなく、「発見された」過去なのである。

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