![]() | 帝国日本の記憶:台湾・旧南洋群島における外来政権の重層化と脱植民地化 三尾 裕子 慶應義塾大学出版会 2016-10-15 売り上げランキング : 1076571 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
三尾裕子の東京外大時代の科研らしい。慶應に移って慶應出版会なのだが、都立大出身者が多いな。台湾とパラオも拓大だったら親日対決みたいになってしまうかもしれんが、あくまで「日本記憶」比較である。日本繋がりというだけでなく、中華民国とパラオは外交関係がある訳で、台湾の援助攻勢により、日本の影は薄くなっているとのこと。台湾は日本領で、パラオは委任統治領であったのだが、台湾人は本島人、パラオ人は島民という呼称の違いはそうした事由からだけではなかろう。台湾人で教育勅語を諳んじている者は少なくないが、パラオでは教育勅語は導入されなかったのか。どちらも一概に「親日」と判断されることに異議を申し立てるというほどでもない。実際に日本人学生がフィルワに行けば、親日話を聞かされるので、それが本心ではないとするも難しかろう。中国人が行ったら、また別の話を聞かされるのかどうか分からんが、台湾も事実上、パラオも実際に独立国家であっても、未だ「脱植民地化」できていない。


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