2016年11月26日Sat [05:19] 東アジア  

最後の「天朝」 上・下

最後の「天朝」――毛沢東・金日成時代の中国と北朝鮮(上)最後の「天朝」――毛沢東・金日成時代の中国と北朝鮮(上)
沈 志華 朱 建栄

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2段組み、翻訳もの、上下巻の3重苦でキツかった。国内で出版されず、今のところ日本のみということだが、そこに価値があるのではなく、それが戦略ではなかろうか。朱建栄訳だからというのもあるが、著者も体制の側の様である。中国は北朝鮮に対して影響力をっ持っていないし、むしろ譲歩し過ぎてきたということを核問題などで北朝鮮への影響力行使を求められる度に中国側がコメントするのだが、そうしたところを学術的に実証しようという試みかな。脱北者や拉致で中国側に協力を求めるなら、建国から文革期まで、かなりの数の「朝鮮族」が越北してきたことも踏まえなくてはならないし、長白山の国境策定やソ連が援助を停止した後、中国が単独で支えていたことも再確認する必要があろう。金日成の個人崇拝が「国際化」したのは毛沢東がその路線を放棄して以降というのも興味深いが、どうもそれは日本が足場になったらしい。スターリン主義、毛沢東主義を金日成主義が引き継いだということだが、主体思想も日本で哲学を学んだ黄長燁が作ったというのだから、それも必然か。

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