2016年10月14日Fri [03:47] ブラジル  

補欠廃止論

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セルジオ 越後

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セルジオの発言は「御意見番」としてではなく、「サービス番」として聞くのが正解。本人も別に本気で言っている訳ではなく、ただ日本人とは違う別のインパクトある話をしなければならないというのが習慣的に身についているだけの事。それがブラジル人のアイデンティティではあるのだが、ブラジルには部活も補欠もない、更に言えば学校があっても通えない、通えても体育も校庭もなければ、「放課後」は二部制なので、入れないということを棚上げして言っている。ブラジルが日本よりサッカーが強いのは別に部活や補欠に理由があるのでではなく、部活や補欠を日本が廃止して、日本が強くなるという可能性は薄いだろう。日本とブラジルの折衷型として韓国式の部活少数精鋭主義はあるが、そうなれば高校サッカーで盛り上がることもなければ、全都道府県に広がったJ下部チームも大学も選手の配給が止まるだろうし、その維持も不可能になる。選手登録制度に問題があることは確かだが、補欠でも良いから強豪校の一員としてサッカーをすることに意味を見出している選手も多いというか、それが絶対多数であろう。セルジオの言うような路上でサッカーをする子供が今のブラジル・サッカーを支えている訳ではない。安全が担保されない都市ではそれは難しいし、グラウンドやフットサル場に送り迎えできる環境が無いと、子どもたちはサッカーをすることも出来なくなっている。経済的に厳しい状況だと中学生、小学生でクラブに拾われなければそれで終わりであるし、「選手」として20歳過ぎて活動できるのはそのうちの少数である。

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