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2016年08月12日Fri [04:28] マレーシア  

パワーシェアリング

パワーシェアリング: 多民族国家マレーシアの経験パワーシェアリング: 多民族国家マレーシアの経験
中村 正志

東京大学出版会 2015-12-23
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博論もの。アジ研の人で、在籍のまま、東大院に行っていたらしい。藤原帰一が指導教官で良かったのかどうか分からんが、平野聡も審査だったのか。アジ研仕込みなのかその計算式はさっぱり分からんかったが、マレーシア政治史の全体像としては先日読んだ日馬協会のヤツよりは分かりやすい。パワーシェアリングとは要するに多民族国家における力の配分ということみたいだが、そもそも民族を同一にしているから利益も一致しているのかという疑問は真っ当である。マハティールにしてもリー・クアンユーにしてもその民族のマジョリティを代表する出自という訳ではないし、その民族が一枚岩で見られるのはあくまで「他者」としての一般化に過ぎない。日本の「在日」などにもそのことが言えるが、南北対立が日本という土俵で戦われているという認識が無いから、問題の所在は日本にあると思われてしまい恒久化してしまう。マレーシアのパワーシェアリングはモデルケースとも捉えられていたが、ブミプトラ政策などはマジョリティ(と位置づけされる集団)の逆アファーマティブアクションみたいなものだし、そのモデルを表立って採用した国が他にあったのかどうか分からん。

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