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2016年08月09日Tue [03:33] 中国  

侮中と抗日

侮中と抗日 1937-1944 (日中の120年 文芸・評論作品選 第3巻)侮中と抗日 1937-1944 (日中の120年 文芸・評論作品選 第3巻)
張 競

岩波書店 2016-05-14
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第3弾か。張競は支那呼称問題でのこだわりがあったのだろう。前卷の郭沫若に続いて、竹内好のこの件に関する声明など。しかし、支那を一発変換から排除しているのはATOKの方針なのかな。Simejiなら問答無用だろうけど、漢字を使うソフト開発で中国人が関与していないとこはないか。それはともかく、侮中と抗日もセットで侮中があるから、抗日という正当化が今になっても行われているけど、実際は侮日抗中の方が先だろうし、現在の状況もそう説明する方が妥当であろう。大国中国の横暴に対する抵抗を侮中に歪曲してしまってはその根は「抗日」の様に掴みとれなくなってしまうとも思う。巴金が山川均に宛てた書簡でこう書いている。「あなたの国の新聞のようなものは、おそらく全世界をさがしてもこれにあたるものを見つけるのはむつかしいでしょう。真実のニュースとか、正確な報道とかは、あなたの国の新聞とはなんの関係もないように思われます。デマと中傷とは、あなたの国の新聞記者の常套手段のようです。じぶんの民族の偉大さをひけからし、ほかの民族の欠点をあばき立て、捏造した事実と扇動的な言辞を用いて民族間の悪意を挑発して、それからおもむろに、その整った設備と大規模な資本とを利用して、侵略的な戦争をけしかけ、野心的な軍閥や性客の太鼓持ちとなりさがる。そんなところがあなたの国の新聞の唯一の任務の様に思われます」。張競は日本が侵略したのはアジアで最初に近代化したからであって、中国が先に近代化していれば、歴史は逆になったとしているのだが、正に中国は今、近代化の過程にあるのか。

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