2016年06月10日Fri [21:28] 中国  

世界史のなかの世界

世界史のなかの世界 -文明の対話、政治の終焉、システムを越えた社会-世界史のなかの世界 -文明の対話、政治の終焉、システムを越えた社会-
汪暉 丸川哲史

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もはや中国共産党が日本の中国研究界で使えるのはこの丸川グループだけかもしれない。中共にとって自画像は国際主義の時代のままなのだろうが、その実像がかつてのソ連修正主義や大日本帝国と同質の体質を孕んでいる事には無自覚である。そうした中共の論理を知的に再構築し、世界への発信役となっているのがこの著者である訳だが、中華と漢族を切り離し、多民族多文化を構成要素とするまでは良いとしても、その「想像の共同体」を民族化させてしまう乱暴さに普遍がある訳ではない。それはかつての「アーリア民族」」とか「天皇の赤子」と幾分も違わない。日本人がユダヤの寛容であったことと、「南京大虐殺」に矛盾を感じるなら、同じ矛盾を現在の中国人にもみいだすことは容易である。中国はポスコロより、ネオコロの問題意識が必要であろう。

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