2016年05月23日Mon [03:36] ヨーロッパ  

海の上の世界地図

海の上の世界地図――欧州航路紀行史海の上の世界地図――欧州航路紀行史
和田 博文

岩波書店 2016-01-23
売り上げランキング : 494785

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


このテーマのものは結構あって、日外アソシエイツも出していたと思ったが、これはかなりの労作。欧州航路だから欧州に行く訳だし、文字通りの洋行の時代なのだが、それは航路という性格上、アジア、アフリカを旅することでもあった。むしろそちらの方がヨーロッパよりもカルチャーショックが大きかったろうし、欧州に行くまでの間に人種差別とは何か、植民地とは何かといっったことを体感できるようになってる。「一等国民」の挫折といったものは金子光晴も経験したことであるが、金子の様に「リャク」をしながら東南アジアで旅費を稼いだものもいれば、1902年に自転車世界旅行に出た男もまた無銭で、各地の日本人から寄付を募って旅をつづけたらしい。この自転車青年がその後どうなったかは知らぬが、自分探しは今も昔も変わらんか。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する