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2016年05月01日Sun [04:08] 韓国  

朝鮮引揚げと日本人

朝鮮引揚げと日本人――加害と被害の記憶を超えて朝鮮引揚げと日本人――加害と被害の記憶を超えて
李 淵植 舘野 晳

明石書店 2015-12-16
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著者は君島和彦の門弟で、君島のところに送られ来る「誹謗中傷脅迫文」を処理する係をしていたらしい。そんなことを韓国人留学生にさせる君島も君島だが、「良心的日本人」の筆頭クラスとしては、それも「教育」であったのだろう。その辺にカタルシスを覚えたのかどうか分からんが、あえて、韓国に戻って、自国民から「誹謗中傷脅迫」を享受する道を選んだらしい。直接的要因を「ヨーコの物語」にしているのだが、日本人引揚者の受けた苦難というのは韓国人にとって、自身が加害者側に立たされるという意味に於いても従軍慰安婦などより、ずっと反発が強いものなのであろう。あえてそうした題材に挑んだのも、君島が自国の加害者性を追求することによって集中砲火を浴びる姿に影響されてのことか。もっとも、「帝国の慰安婦」みたいに訴えられている訳でも、「ヨーコの物語」みたいに発禁処分にされた訳でもなく、その評価はともかく、一応受容された本らしい。朝鮮人を加害者として、引揚者を被害者として一般化することなく、朝鮮人「親日派」が如何にして光復後に火事場泥棒的に財を握る様になったかを描いているからなのかもしれん。

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