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2016年04月18日Mon [04:31] 中国  

日中関係と日本経済界 

日中関係と日本経済界: 国交正常化から「政冷経熱」まで (現代中国地域研究叢書)日中関係と日本経済界: 国交正常化から「政冷経熱」まで (現代中国地域研究叢書)
李 彦銘

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博論もの。ではあるが、あくまで土台だけで、個別論文を組み合わせたものらしい。そもそも国交以前から日中関係は経済を突破口としていて、中国が天安門事件の突破口を日本の経済に託したのも必然ではあった。近年の摩擦も結局、経済が突破口になる訳で、政冷経熱以前に日本と中国は経済の関係であると言って過言ではなかろう。だからこそ、経済関係が停滞することは、政治が冷え込むより重大な問題なのであろうが、経済が安全弁となる時代もいずれは終焉するのかもしれない。プラント輸出契約破棄事件の際、財界が動いて、日本の損失は400億円くらいだから、1兆円を注ぎ込めば中国の経済も活性化するということになったそうだが、現在では財界の体力以前に、そこまで中国に入れ込むことは無理だろう。鄧小平が「日本がどの国よりも中国に借りがある」と言ったのは歴史認識の話ではなく、日本の投資が中国が要求する規模に足りなかったという時なのだが、これも今だったら、大きな反発を食らうだろう。

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