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シニボラもの。スポーツ関係が専門なのかな。中京大名誉教授だそうだが、チュニジアへは普通に日本語教師の様だ。あのアラブの春の真っ最中にチュニスに降り立ち、2日後にベン・アリが国外に去ったという。JICAだから退避命令で帰国はするのだが、落ち着いたところで、戻ってきて2014年まで務めたらしい。体育教育が専門だからということではなかろうが、チュニジア人の時間感覚や融通が利かない仕事ぶりを批判しているところが多いのだが、それはそれで文化として認めている。フランス語とアラビア語のバイリンガル政策に関しては、政策的というより、文化として確立しているから誰も疑問には思わないということか。大学の授業がフランス語だけというのはアラブ人同士であるから奇妙にも思えるかもしれんが、アラビア語にしたところで、チュニジア方言は大分違う訳だから、フォーマルな言語として使う文にはフランス語でも同じことか。日本の大学で英語だけで授業する感覚というよりも、関西の大学で授業が標準語で行われることに疑問を呈さないのと同じ様な感じかもしれん。イスラム教やサラフィストの問題にも考察あり。カフェや鉄道などチュニジアあるあるといった体裁。


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